2022-23 UCL Final Inter vs Manchester City 観戦記録④ UCL Final 当日編
もくじ
決勝当日の午前中
早く本題に入りたいので当日の午前中の出来事を要点だけまとめて書いていきます。
前日は夜遅くまでお酒を飲んでいましたが、しっかりと6時過ぎには起床し、既に合流した2人に加え、当日トルコ入りのインテリスタと合流。(通院さんとらにさん)
合流後、タクシム広場のビッグイヤーモニュメント前に行くと通院さんの日本国旗とくぼちーにさんの必勝ハチマキが大人気でいろんなインテリスタから写真をせがまれていました。
そんな感じで我々の周りに人だかりが出来ている中、メディアセットから生放送に映ってくれと頼まれたのですがこれが本当にゴミでした。最初は◯時から映るからあと20分待ってくれ。と言われ、いざその時間になったらもう少し待ってくれ。みたいなのが2回くらいあり1時間くらい待たされた気がします。(その映像がインテル公式に使われてたからギリ許します。)
その後は少しイスタンブールを散策した後フェスティバルエリアに向かいました。
ガラタ塔
フェスティバルエリアではインテルのスタメンの写真と記念撮影したりGoal.Italia の取材を受けましたがダラダラ書いてると長くなるので割愛。
インテリスタが集い盛り上がるファンゾーン
昼過ぎになりフェスティバルエリアから一旦ホテルに戻り、いち早くスタジアムにあるファンゾーンに向かいたい組としっかり昼ごはん食べてから向かう組に分かれる。頭のおかしい通院+ワベココンビは一足早くファンゾーンに向かいました。
スタジアムへはシャトルバスで1時間くらいかかったのですがこのバスがまた最高でした。クルヴァのメンバーが多く乗ってたのか、バスの中でみんなと飛び跳ねたりしてチャントを歌い、騒ぎ散らかしながら向かいます。なんだこの天国は。と思いました。
騒ぎ散らかすクソ迷惑客御一行
スタジアムの近くにあるインテリスタゾーンについた後はインテリスタ達とチャントを歌い、試合への士気を上げて楽しんでいました。
インテリスタゾーン。個人的には早めに行って盛り上がるのがおすすめですが、飛ばし過ぎると試合の時にバテちゃうのでペース配分を考えましょう。
モクモクニキたち
少し話が逸れますが、ファンゾーンの催しの一つにil pagante と言う歌手グループの生歌がありました。個人的に好きでよく聞いていた歌手だったのでめちゃくちゃテンションが上がり、騒ぎすぎてかなり疲れていたのですが歌のおかげでだいぶ癒されました。
il paganteの2人。この2人もインテリスタらしくこの場で歌ってくれたみたい。みんなにもおすすめ。
他にはパラシオとかが壇上に上がって話してくれるイベントとかがありましたがここでは割愛。通院さんのブログを参照してください。
その後は他のインテリスタ達と合流して、現地参戦組インテリスタ全員での集合写真を撮ってスタジアムへ向かいました。(現地参戦組:くぼちーにさん,らにさん,ライオンキングさん,ワベコ,通院さん,アザラシさん,すぷろびっちさん,タロリスタさん)
みんなでチャントを歌いながらスタジアムへと向かう。
試合前のクルヴァノルドファミリーとの出会い
スタジアムへは席がそこそこ近めだったライオンキングさんと共に向かい、ザルだった3回の検問をクリアし、自分の席へ辿り着きました。(こりゃECLみたいにコインとか持ち込まれるのも納得)
代理店へはインテル寄りの席を依頼しており、一応希望通りインテル側ではあったものの自分の席はゴール裏からは割と離れたコーナーあたりでした。
ここの席
めちゃくちゃ見やすい席ではあったのですが、正直に言うと「見やすい席で試合を堪能したくてトルコまで来たわけじゃないんだよな〜。本当はゴール裏で死ぬ気で応援したかったな。」と思っていました。
まあけどここまで来てうだうだ言っても仕方ないから決勝を楽しもう。と切り替えて試合が始まるのを待っていたのですが、インテリスタゾーンで騒ぎすぎたせいか、試合まであと1時間ないくらいで死ぬほど腹が減って喉がカラカラになってしまいました。
このままだと試合に集中出来ん。と思い席の後ろの方にある売店に並ぶことにしました。
しかし列が長いうえに進むのも遅く、自分の番まではまだまだなのに選手のウォームアップが始まりそうな時間になってしまい、相当焦りました。
そんな中、前のイタリア人2人が前に並ぶ人に「おれらの分もまとめて買わせてくれ!そうすれば少しでも早く席に戻れるから!」と声をかけているのが聞こえ、おれもこれに乗っからないと試合開始にすら間に合わないかもしれない。と思い「おれもそれに混ぜてくれ!みんなの分の代金もおれが払うから!」と言って強引にそのグループに入れて貰いました。
そしたら仲間に入れてもらうように頼んだイタリア人2人組から色々と話しかけられ仲良くなりました。こんな感じの会話でした。
どこから来たんだ?→日本だよ。→まじかよ。CL見るためだけに?→うん。昨日イスタンブール来たよ。→狂ってるなお前。てかなんでイタリア語話せるんだ。→イタリアにインテルの試合観に行くために勉強した。→お前はバカのナンバーワンだな。
と言った感じで色々話して意気投合してるうちに自分達の買う番になり、みんなに食い物を奢って自分の席に戻ろうとしたら、仲良くなったイタリア人2人組から「お前は自分の席で1人で見るのか?」と聞かれ、「そうだよ。」と答えると「じゃあおれらのとこに来い!一緒に応援するぞ!もちろんチャントは歌えるだろうな!?」と言われ、そのままゴール裏へ連れ去られました。
連れ去られたゴール裏。席もない階段みたいなところにみんな立ってる。
なぜインテルが好きか
連れ去られた場所には最初の2人に加えてもう2人の仲間がおり、話を聞くと全員クルヴァノルドに所属していて、息子2人と父親と叔父の4人で来たらしい。息子2人は20代半ばくらいで自分と歳が近かったので試合が始まるまで色々だべっていたのですが、ここでもまた
「ワベコ、お前はなんでインテルが好きなんだ?」
と聞かれました。例の如く答えに迷っていたので
「逆に君たちはなんでインテルが好きなの?」
と聞き返してみたら息子2人もうーん。子供の頃から好きだけどなんでだろ。と答えが出ず、悩んでいました。そしたら2人の父親から、
「分からないのか?インテルだからだよ。お前らみんなインテルだからインテルが好きなんだ。」
と言われ3人揃って、確かに。と頷きました。
このインテルだから。の意味は、例えば完璧な試合をした次の試合でボロ負けしたり、低迷を抜け出してスクデット獲ったと思ったら監督もエースもいなくなったり、逆にデブール時代のイタリアダービーみたいにはたから見たら勝てるわけない試合で勝っちゃうクレイジーなとこだったりなど、他のクラブなんかでは味わえない、インテルを応援する事でしか得られない興奮、喜び、怒り、悲しみに魅了されて、それが無いと生きていけないから。だと勝手に解釈しました。普通の人には理解してもらえないかもしれないし、答えになってないような気もしますが、インテリスタなら分かってもらえるのではないでしょうか。
なのでワベコなりの「なぜインテルが好きなのか。」に対する答えは、「インテルだから」なのではないかと思いました。(クルヴァの家族、カジラギ一家のお父さんの受け売り。)
特に仲良くなったCasiraghi家の長男のフェデリコ。めっちゃいい奴でインスタ交換しました。許可もらって写真載っけてます。
だべったりチャント歌ったりしてたら試合前のセレモニーが始まりましたが、自分の周りは「んなもんいいからはよ試合始めろや!」と騒いでいてセレモニーは不評でした。
不評のセレモニー
UCL Final
試合中は、金輪際声がが出なくなってもいい。くらいの気持ちでチャントを歌い続けました。チャントは最前列のリーダーが指揮をとって歌っていました。ただもちろんチャントだけでなくヤジも飛ばす。特に相手に有利なジャッジが続いた時には周りのみんなで「この審判クソだ。恥を知れ!お前はユベンティーノだ!」とヤジってました。
心臓が張り裂けそうな0-0の緊迫した内容でハーフタイムへ。席がない漢たちは階段に座って休憩していました。するとハーフタイムの終わり頃、前の方の席からフラッグが送られてくる。後半始まってしばらくはフラッグを振りながらチャントを歌い応援しました。
クルヴァ視点と引きの視点
後半も絶え間なく声援を送り続ける。しかし知っての通りロドリに先制を許してしまう。正直先制された直後は心理的に落ち込んでか、スタンド全体の声が小さくなってしまったのですが、カジラギ家の息子2人は「ここでおれらが声出さないでどうするんだ!歌わないなら家に帰れ!」とブチ切れていました。もちろんクルヴァのリーダーも諦めるはずはなく、全員で試合が終わるまで死ぬ気で声を出しました。歌い続けてたのもあって試合の細かいとこはちゃんと見れませんでした。ムヒタリアンが途中から入ってたのも次の日知りました。
試合が終わった後は全てを出し切って完全に放心状態でした。一緒に見てたカジラギ家の息子2人も放心状態で、体育座りのまま動けず、立ったまま動けずと言った感じでした。
父親と叔父は3冠を現地で見ていたこともあるのか落ち着いていて、ワベコと息子2人を慰めてくれました。ただその後も放心状態が解けずに突っ立っているといつのまにか優勝した選手達がトロフィーを持って回って来ていたのでそろそろ帰るか。と思い、一緒に応援したカジラギファミリーに挨拶し、「次イタリアに来る時は必ず連絡しろよ。一緒にサンシーロのクルヴァノルドで応援するぞ。」 「もちろん。次はサンシーロで会おう。」と約束して別れました。
その後は日本人インテリスタのみんなと合流してホテルに帰りました。全員メンタルも体力も死んでて会話もほぼなく、自分含め数人はシャトルバスの床に座って眠りながら帰りました。
帰国・その後
飛行機に乗る前に一応空港でお土産を買いました。ただ物価の安いトルコも空港の中は別で普通に高かったです。なのでトルコに旅行行く人はお土産は空港じゃないとこで買って帰ったほうがいいです。(あとグランドバザールも質の悪い品が結構あるからおすすめしないってトルコ人に言われました。)
帰りの飛行機は疲れて寝ていたらいつの間にか日本に着いていました。試合が終わった時は泣かなかったのに、一緒の便で帰った通院さんと別れの挨拶(通院さんのブログ参照)をして電車に乗った後、「人生で1番楽しい2日間だったな。最後本当に勝ちたかったな。」と思い返したら涙が止まらなくなり電車の中でスーツケースを抱きかかえながら号泣して帰りました。周りの人から見たらただのキ◯ガイだったと思います。そんな感じで家まで帰りました。
イスタンブールから帰って来てだいぶ経ったのですが魂を燃やしすぎたのか、現在進行形で燃え尽き症候群気味です。ただクルヴァの家族との再会の約束や、次こそは優勝を見るというモチベでなんとか魂が燃えてます。早くインテルの試合という生きるための燃料が欲しいです。こんな、インテルに人生を捧げてしまう大バカ者だから私生活にも支障をきたして色々問題が起こると分かってはいるのですがやめられるはずもないんですよね。。(インテリスタ大喜びの例のツイート参照)
ただ今回の遠征をまとめると、楽しかった以上にインテルへの情熱、愛情含め色んな事が再確認できたなと思っています。その中でも特に再確認出来たものを挙げるとすると、
c'è solo l'Interにもある、per me c'è solo l'Inter(おれにはインテルしかない。)と、
pazza inter amala にもある、E l'assenza io non vivo senza (インテル無しでは生きていけない。)
この2つのフレーズかなと思います。
なので、常識的に見たらかなり高額な金額を使った遠征で、楽しい事だけでなく死ぬほど悔しい事もありましたが、決勝を観に行ったことには1ミリも後悔はなく、観に行って本当に良かったと思っています。
そしていつの日かまたインテルがCL決勝に行く時が来たら必ずまた現地に応援しに行きます。あの日のリトルワベコとの約束を果たすために。
思い出の地、イスタンブール